Lesson 3-1 資格取得後の活用方法

ここまでの流れに従って資格取得までたどり着いたら、あなたはきっとかなりの知識と自信を身につけているはずでしょう。資格取得を決意した頃に比べてステップアップしたことは、大いに誇って欲しいと思います。

しかし、資格取得は合格して終わりにしてしまってはいけません。
むしろ、合格後にどのような活用をするかが、毎日を輝かせていくためには欠かせないものなのです。

1:次に進むため、資格取得で得たことをアウトプットしていく

エビングハウスの忘却曲線というものを知っていますか?
心理学者のエビングハウスによれば、人間は、なんと覚えたことを約1ヶ月で8割を忘れてしまうのだといいます。

そのため、合格の瞬間に知識を確認できたとしても、その後何もしなければ大半をキレイに忘れてしまい、「合格したけど、活用する知識が残っていない」という残念な状態に陥ってしまう可能性が高くなります。

それだけ聞くと、いくら覚えても勉強してもキリがないように思えますが、実際には普段から使っていたり活用している「生きた知識」は、ちょっとやそっとでは忘れない強固な知識となるのです。

知識を忘れない生きた知識にするためには、誰かに伝えること

よく、「人に教えると自分も理解が深まる」と言いますね。
これは理にかなっていることで、誰かに何かを伝えようとするとき、わかりやすく整理して伝えたり、面白く表現しなければなりません。これは単なる単語の丸暗記ではできない、体系的に理解した知識でしかできない高度なことです。

もしも自分の理解が曖昧な状態であれば、再度理解するために復習をするきっかけにもなります。人に伝えることで資格取得したこともさりげなくアピールできますし、自分の理解も深まる一石二鳥のとても効果的な手段です。

そのため、せっかく学んだ知識を生きた知識にして、忘れない・活用できる強固なものにする効果的な方法は、「得た知識を誰かに伝えていくこと」になります。
身近な家族やパートナー・友人に話の中で少し話すだけでも構いませんし、SNSなどでちょっとした気づきとして投稿していってもいいでしょう。

実践を伴うようなジャンルの資格を取得した場合には、毎日の生活で実践していくこともとても大切です。
実行するなかでさらに気づきがあれば、それも含めて発信してみましょう。

学んだことが生きた知識となり、日々の生活が輝いて、しかも誰かに喜ばれる…
そんな素敵な循環が、アウトプットしていくことによって生まれていくかもしれません。

2:最初に決めた関連分野の資格を続けて学ぶことで、さらに深めていく

合格した資格についてアウトプットすることで深めていくことと同時に、最初のLesson 2-1で資格の選び方でピックアップした「興味のある分野」の資格取得を新たにスタートさせることも、得た知識を効果的にしていくために有効です。

関連する知識を増やしていくと、枝が深く広く伸びた大木のように、元々得ていた知識の土台もより強固になっていきます。

また、学習を続けるということを習慣にする、ということも、1つの資格取得で歩みを止めないことで得られる大きな副産物です。新しいことを学びながら、少しだけ同じマイページでテキストを開いて復習したり練習問題で確認したりすれば、ちょっとの手間で既に得た知識も新しい知識もまとめてしっかり記憶に刻み込むことができます。

人間は忘れやすい生き物ですから、ここで挙げた2つのポイントをマメに実行し、生きた知識として毎日の生活を輝かせていってください。